投稿日時 2013-06-15 13:44:53 投稿者 みなせまお このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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やって来たのは途中で見たVIP用応接室。そしてその水槽の前。 「入ります」 パシャーン。と水音を立てて放り込まれたハイシー。一旦底近くまで沈む。 ハイシーは義足の水かきを使い器用に泳ぐ。正直言って速い。 水中を自由自在。ぐるんと大胆な宙返りして観客に披露。 かと思えば、後足を180度開いて水槽におまんこを擦り付け見せ付ける。 3分近く経った頃。いきなりそれは放り込まれた。 バシャ。 「ええっ!」 声を上げる士郎。 「きゃあ!」 悲鳴を上げる聡子。 上から顔も出せないくらいの目の金網の蓋が降りて来て、水面下5センチで止まったのだ。 「ハイシーちゃん溺れて死んじゃうよ」 士郎は動転。まるでネズミ捕りに掛かったネズミを殺すような遣り方に見えた。 「大丈夫なんですか?」 緊張の走る聡子。 「俺も爺さんも人非人だが、道理の通らない酷い事はしねーよ」 真吾は流石に動じなかった。 ハイシーは尻尾を金網の間から水の阻止に出した。そして、 プシュー。と、鯨の様に潮を吹いた。ハイシーが着けている尻尾は、シュノーケルの役割を果たすものだったのである。 充分に息を整えると再び水中に舞うハイシー。 「タガメや水カマキリみたい」 「シロちゃん。他に無いんですか?」 的確だが、あんまりな譬えに聡子がクレーム。 一度も顔を水面に出さず、自由に水中を舞うハイシー。 |
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